菅内閣不支持“最高”に 政治部デスク分析
NNNと読売新聞が今月9日から11日まで行った世論調査で、菅内閣を「支持しない」と答えた人は53パーセントで、政権発足以来、最も高くなりました。
この世論調査の結果について、日本テレビ政治部の竹内真デスクと詳しく見ていきます。
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Q.不支持が53パーセントと、政権発足以来、最も高くなりました。そして、「支持する」も37パーセントで、先月と同じく「最低タイ」でした。どう分析しますか?
■竹内デスク
支持しない理由は、菅首相に「指導力がない」が最も多く41パーセント、次いで「政策に期待できない」が22パーセント、そして、「首相が信頼できない」が17パーセントなどとなっています。
Q.具体的な原因は何にあると分析されますか?
■竹内デスク
ふだん支持する政党別にみてみると、わかったことがあります。自民党支持層では、「支持」は68パーセントと底堅いです。これはある意味、当たり前です。ところが、支持する政党はない、いわゆる「無党派層」では「支持」は18パーセント、「不支持」は71パーセントに達しています。
回答者の支持政党の割合を見ると、自民党支持層は36パーセント、無党派層は43パーセントです。大きなかたまりである、無党派層での支持の低迷が、全体の結果に大きく影響したと言えそうです。
Q.では、なぜ無党派層では不支持が多いのでしょうか。
■竹内デスク
無党派層で、新型コロナウイルスをめぐる政府の対応について、「評価しない」人は75パーセントに達します。全体でも、「評価しない」人は66パーセントと高いですが、それより10ポイント近く高くなっています。
菅内閣の支持率がなかなか振るわないのは、無党派層の支持が得られていないこと、そして、その背景には、コロナ対応で評価されていないことが原因と言えそうです。
<NNN・読売新聞世論調査>
7/9~11全国有権者に電話調査
固定電話 433人(回答率63%)
携帯電話 635人(回答率45%)
合計 1068人が回答
http://www.ntv.co.jp/yoron/