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日米、日韓の外務次官会談 韓国とは平行線

2021年7月20日 23:21

外務省の森健良事務次官は、アメリカのシャーマン国務副長官、韓国の崔鍾建外務第1次官とそれぞれ会談を行いました。韓国との会談では、いわゆる元徴用工訴訟など懸案についての話し合いは平行線に終わりました。

初めてとなる森事務次官とシャーマン国務副長官の会談は20日午後、都内で行われ、「自由で開かれたインド太平洋」の実現へ向け、引き続き連携していくことで一致しました。

また、中国についても議論が行われ、台湾海峡の平和と安定の重要性を再確認するとともに、香港及び新疆ウイグル自治区の状況について、深刻な懸念を共有しました。

一方、韓国の崔鍾建外務第1次官との会談では、森次官が慰安婦訴訟やいわゆる元徴用工訴訟について対応を求めたのに対し、崔第1次官からは韓国側の立場に基づく説明があり、双方の主張は平行線のまま終わりました。

また、崔第1次官は韓国・ソウルの日本大使館の相馬総括公使による不適切発言について抗議し、早期に相応の措置を取るよう要求したということです。

21日には、日米韓3か国による次官協議が開かれる予定で、中国や北朝鮮情勢について議論が行われます。