“ポスト菅”は誰になるのか。６日、河野ワクチン担当相が派閥トップの麻生副総理と面会するなど、水面下で支持固めに奔走しています。こうした中、総裁選の情勢を左右するとみられる石破元幹事長の動向が注目されています。

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６日午後、報道陣にワクチン配布の進捗状況などを説明した河野ワクチン担当相。

立候補に意欲　河野ワクチン担当相（６日午後３時半ごろ）
「きょうはワクチンの方で。時間も限られておりますから。（質問は）ワクチンに限ります」

質問内容に釘をさしつつも…

Ｑ．ワクチン担当業務なんですけど、仮に総裁選に出馬されたとしても影響はないとお考えですか？

立候補に意欲　河野ワクチン担当相
「影響を出さないようにしっかりやっていきたいと思います」

表だっては多くを語らない一方で、所属する派閥トップの麻生副総理に面会。さらに幹部の甘利税調会長にも接触するなど、水面下では支持固めに奔走しています。

麻生派ベテラン議員
「（河野氏から）出馬するのでよろしくお願いしますという電話があった」

そして、河野氏とも関係が深い菅首相は…

菅首相周辺
「菅さんから河野を支持すると連絡がきた。小泉と一緒に河野をやれば影響力も残るだろう」

河野氏は、この週末に行われた世論調査で次の総理にふさわしい人物として２３％の支持を集めトップ。高い人気を維持しています。

こうした中、注目されるのが２番手の石破元幹事長の動向。

立候補に意欲　石破元幹事長（３日「ｎｅｗｓ　ｅｖｅｒｙ．」出演時）
「さあ、どうするかっていうのは、本当によく考えます」

先週金曜日（９月３日）、日本テレビの番組でこう語っていた石破氏はこの週末、二階幹事長と会談。二階幹事長は、石破氏に「立候補するなら推薦人を貸す」と伝えました。

前回、国会議員票が最下位で惨敗した石破氏。今回も議員票の獲得が難航するとみられる中、立候補した場合、全国の党員票も河野氏と奪い合う展開になり、苦戦を強いられるとの見方が出ています。

石破氏の派閥からは…

石破氏の派閥議員
「今回は立候補せず、河野氏の支持に回るべきだ」

石破氏は、ぎりぎりまで情勢を見極めるとみられます。

一方、いち早く出馬を表明した岸田前政調会長は６日、日本テレビの番組に出演。

出馬を表明　岸田前政調会長（６日朝、「スッキリ」）
「国民に皆さんにしっかり発信する。私は対話をぜひ大事にしたい」

独自のコロナ対策を早々と打ち出す中、収束時期についても「年明け」と踏み込みました。

週末も慌ただしく動いていた岸田氏に５日、構図が変わった総裁選をどう戦うのか聞きました。

岸田前政調会長（５日、岸田氏の自宅）
「国民の声を聞き、政治の信頼を回復する。このことは、相手が誰であっても変わることがない、絶えず国民、そして党員に向き合って選挙を続けることに変わりはないと信じている」

安倍前首相からの支持をとりつけた高市氏も立候補する見通しの他、野田幹事長代行も意欲を示すなど、まだ混沌（こんとん）としている総裁選。

６日、党内第３の竹下派が対応を協議。河野氏支援の他、茂木外相を擁立すべきとの声もあがっています。

誰が首相なら衆院選で勝てるのかを強く意識した総裁選。各派閥ともに支持の１本化は難しいとみられます。

こうした中、６日、野党は…

立憲民主党　安住国対委員長
「今月中少なくとも国会を開催をして、総裁選挙にうつつを抜かしてるんじゃなくて、委員会に集中しようということを申し上げたいというふうに思います」

野党４党は、７日に合同で、自民党に臨時国会を開くよう、あらためて申し入れることにしています。