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在職日数“歴代10位”も…「政治とカネ」で集中砲火 野党は安倍派幹部の政倫審での説明を要望

2024年2月14日 19:43
在職日数“歴代10位”も…「政治とカネ」で集中砲火 野党は安倍派幹部の政倫審での説明を要望

国会では14日、「政治とカネ」をめぐる集中審議が開かれました。野党側は、安倍派幹部らが政治倫理審査会で説明することを求めました。

■田中角栄氏に次ぐ歴代10位の在職日数も…

14日は岸田首相にとって節目の日。2021年10月に就任して以来、14日で在職日数は864日。戦後の首相35人のうち、田中角栄氏に次ぐ歴代10位の長さとなりました。

感想を求められた岸田首相ですが…

岸田首相
「その都度、その都度における判断に精いっぱい思いを巡らす毎日が続いています。ご指摘のような在任期間については何も考えておりませんでした、以上です」

岸田首相の足元を揺るがす政治とカネの問題。

14日、立憲民主党の山井議員は政治倫理審査会を開催し、安倍派の幹部らが説明すべきだと迫りました。

立憲民主党 山井和則議員
「全くこれだけでは裏金の実態はわかりません。安倍派の幹部や二階議員を政治倫理審査会(政倫審)に出席させて説明をさせるべきではないでしょうか、お答えください」

岸田首相
「これからも説明責任を尽くすよう促していきたいと思います。ただ、政倫審、具体的な国会での議論のありようについては、これは国会においてお決めいただくことであると考えております」

立憲民主党 山井和則議員
「国会においてお決めいただくことって、なにか他人事みたいなことおっしゃっていますね。野党は要望しているんですよ、自民党が反対しているんですよ。反対している自民党の責任者は岸田総裁じゃないですか。違うとおっしゃるんだったらこの場で、自民党総裁として政倫審の出席、自分もそうすべきだと思うということをはっきりと明言してください」

岸田首相
「政倫審への出席、本人の意向等を踏まえた上で、国会としてご判断いただく。そして、説明責任を尽くすことが大事だと、こうしたことを本人に促していく、これは党としても、今後ともしっかりと促してまいりますと」

■森喜朗元首相も聞き取り調査を? 野党が追及

政治とカネの問題で追及が続く中、13日、国会近くのホテルに車いすに乗った白髪の男性が現れました。森喜朗元首相です。

86歳の森氏ですが、清和政策研究会・安倍派の会長経験者で、13日も安倍派の中堅・若手議員との会合を行うなど強い影響力を持っています。

野党は…

立憲民主党 本庄知史議員
「2月5日の予算委員会でわが党の岡田幹事長から森元首相、聞き取り調査の対象とすべきではないかという提案がありました」

森元首相からも聞き取り調査を行うべきだと追及。岸田首相は…

岸田首相
「聞き取り調査については今、外部の弁護士のみなさんにとりまとめをお願いしております。ご指摘の森元首相の関与等についてもこの聞き取りの中で今日までの経緯、そして、さらにはそれぞれのお金の使途等について確認をすることを考えておりますが、その内容をしっかり踏まえた上で、必要であるならば今後、さらなる調査など、党として適切な対応を検討いたします」

自民党の聞き取り調査の結果は、今週中にも公表される見通しです。