稲田元防衛相の“政倫審出席”めぐり与野党対立
自民党安倍派の稲田元防衛相が政治倫理審査会に出席する意思を示したかどうかをめぐり、与野党の意見が対立しています。
衆議院の政倫審をめぐり立憲民主党は稲田元防衛相が出席する意向を示していたにもかかわらず、「自民党が潰した」と主張。一方の自民党側は稲田氏を含む対象の44人に対して出席の意向を確認し全員が「出席意向はない」と繰り返し野党側に伝えていました。
これを受けて政倫審の野党側筆頭幹事の寺田議員は23日、稲田氏が政倫審に提出した回答を公開。「さらに説明するように求められれば、委員各位の質問に答えることを 拒むものではない」と書かれていて、稲田氏は出席する意向があるとの認識を示しました。改めて稲田氏の出席を求めるとともに、24日正午までに質問事項を提出するとしています。
一方、与党側筆頭幹事の丹羽議員は「回答については幹事限りとすることを決めていたのに、一方的に公開したことはルール違反だ」などと抗議しました。その上で改めて稲田氏を含めた全員が「出席意向」はないと述べました。