岸田首相、近く人事に踏み切る考え 安倍派“ウラ金”疑惑めぐり
自民党・安倍派のウラ金疑惑をめぐり、岸田首相は内閣改造や自民党役員を交代させるかについて「適切なタイミングで考える」と近く人事に踏み切る考えを示しました。
岸田首相
「危機感を持っています。信頼回復のために、また国政の遅滞を生じさせないために、適切なタイミングで適切に対応を考えていきたい」
岸田首相は、午後4時半から麻生副総裁、茂木幹事長と会談していて、人事の規模や時期など今後の対応を協議しているものとみられます。
疑惑の中心にいる松野官房長官や、ほかの安倍派幹部を含めた人事の時期については、ある自民党幹部は「あさって国会が閉会したらすぐに行われるのではないか」との見通しを示しています。
こうした中、ウラ金疑惑が指摘されている萩生田政調会長が取材に応じました。
自民党 萩生田政調会長
「今回のことが原因で、閣僚やあるいは副大臣等がお辞めにならなきゃならない事態になるとすれば、私は政調会長の責任も同等に、またそれ以上に大きなものがあると思っております。出処進退については自分で決めたいと思ってます」
萩生田氏は、岸田首相から「税制や予算などの仕事にしっかり対応してほしい」と指示を受けたことを明らかにする一方、仮に安倍派所属の政務三役が副大臣なども含めて交代する事態となった場合、「出処進退は自分で決める」と、自ら辞任する考えを示唆しました。
一方、立憲民主党は11日午後、松野官房長官に対する不信任決議案を提出しました。
これに対して松野長官は、「与えられた職責を果たしたい」と辞任する考えは無いことを明らかにしました。