「人生終わるよ」“裏金要求”音声データ
3日、衆議院選挙をめぐり「裏金を要求された」と訴えている泉田裕彦衆議院議員が、その音声データを公開しました。一方、名指しされた星野伊佐夫・新潟県議は「1円も受け取っていない」と反論しています。
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自民党 泉田裕彦議員(1日)
「総選挙におきまして、2000万~3000万円の裏金要求をされました。要求したのは、星野伊佐夫自民党長岡支部長」
「裏金を要求された」と主張する自民党の泉田裕彦議員。
自民党 泉田裕彦議員
「大仏様の格好になった。この格好を見てお金の事だなと普通は思うんだと思います」
一方、事実無根だと反論する星野新潟県議。
自民党 星野伊佐夫県議(新潟市、1日)
「まったくない。でたらめ」
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2人のバトルに新たな動きがありました。3日、泉田氏が裏金を要求された際に録音したとする音声を公開したのです。公開された音声はおよそ30分間。泉田氏は、今年9月4日に星野氏の自宅を訪れた際に録音したと説明しています。
その音声では――
星野県議とされる音声
「きょうの話は誰も知らない。これはオレも共犯というか」
星野氏とされる人物が、誰も知らない話と断った上で――
星野県議とされる音声
「それで泉田さん勝とうさ、どう思うね?」
泉田議員
「小選挙区で勝つかどうかで、全然違いますからね」
星野県議とされる音声
「もし比例で引っかからなかったら、終わりだよ」
泉田議員
「ええ、ええ」
星野県議とされる音声
「このままじゃ比例引っかからないから」
星野氏とされる人物は「このままでは落選する」と強調しました。
そして――
星野県議とされる音声
「とにかく必要経費を早くば…まこう」
裏金の要求ともとれる発言が始まります。
星野県議とされる音声
「2000万や3000万出すのもったいなかったら、人生終わるよ?早くしねぇと。後で悔いが残ると。1億や2億の話じゃなくなるから」
泉田議員
「だから寄付の期限があるから。だから結局広島で(買収が)あったでしょう」
泉田氏が「違法な行為にならないようにしないとできない」と話すと――
星野県議とされる音声
「そんなこと言ったら、きりがねえから」
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3日午前、この音声データが公開されることを知った星野氏は――
星野伊佐夫県議
「(音声データ)聞いても聞かなくても、自分が言ったこと言われたこと、全部思い出しましたから、すべて」
泉田氏とのやりとりを、「全部思い出した」と発言。
「(Q.きのうはお金の話まったくないとおっしゃってましたが)…誰が」
「(Q.覚えているなかではお金の発言あった)だからある」
「(Q.政治活動のためのお金)そうそう。郵便局だとか印刷費とか、そういうお金」
星野県議は「政治活動の金について泉田氏と話をしたが、裏金についてではない」と説明しました。
3日午後、新潟市で星野県議が開いた会見では――。
星野伊佐夫県議
「うちの長岡支部は、1円も受け取っておりません」
記者が、公開された音声を星野氏に聞かせましたが――
星野伊佐夫県議
「(Q.自分の声ですか)わからねーな」
自分の声かどうかわからないと話しています。