新型コロナウイルスの感染が相次いでいる沖縄のアメリカ軍キャンプ・ハンセンで日本の水際対策とは異なる対応が取られていたことが分かりました。これを受け、林外相は在日アメリカ軍のラップ司令官に対し強い遺憾の意を伝えました。

林外相「（水際措置について）米側に照会をいたしました結果、昨夜、日本の措置と整合的とは言えない運用実態、これが明らかになったところでございます。私からラップ在日米軍司令官に対して、強い遺憾の意を申し入れたところでございます」

キャンプ・ハンセンで感染が発覚した部隊ではアメリカからの出国時や日本への到着時に検査を実施していなかった事が分かりました。これを受け、林外相はラップ司令官に、電話で「出国前や日本入国時の検査の実施」や「一層の行動制限の強化」などを求めました。

これに対しラップ司令官はキャンプ・ハンセンでの感染拡大を「深刻に受け止めている」として今後、日本に入国する兵士に出国前の検査を実施する方針を示しました。さらにラップ司令官は入国後の１４日間を「行動制限期間」とする事も表明しました。