自民党“裏金事件” 旧安倍派の議員らへの政倫審始まる 稲田氏が陳謝
自民党のいわゆる裏金事件をめぐり、国会で説明を行っていなかった旧安倍派の議員らへの政治倫理審査会が17日、始まりました。稲田元防衛相は「信頼を損ねた」と陳謝しました。
稲田議員は冒頭、「政治に対する信頼を大きく損ねた」「政治資金の取り扱いについて、緊張感が足りなかった」と陳謝しました。その上で、2022年5月に当時派閥会長だった安倍元首相から、パーティー券販売のノルマ達成以上の売り上げ金のキックバックを廃止する方針を直接、聞いていたことを明らかにしました。
立憲・山岸一生議員
「当時の(安倍)会長から還付をやめるという話を聞いたと、この段階でその方針を直接聞いていた議員は非常に限られると思います。その場は安倍さんと稲田さんの一対一の場であったのか」
自民・稲田朋美議員
「同席者はおりません」
立憲・山岸一生議員
「安倍総理の意をくんで、私は還付はいりませんとなぜそれをおっしゃらなかったんですか」
自民・稲田朋美議員
「安倍会長が還付をやめられると聞いたときも還付が違法だからやめられるとは思っていませんでした」
稲田議員は「当時は違法性の認識はなかった」と強調した上で、「なぜ安倍さんがやめようとした還付が復活をしたのか、真実の解明が必要」との考えを示しました。