県議会は22日、クマ対策や物価高対策を盛り込んだ県の補正予算案を原案通り可決して閉会しました。閉会後の記者会見で佐竹知事は秋田市が進める外旭川地区のまちづくり事業について「なぜ外旭川なのかを明確にする必要がある」と述べ市により具体的な説明を求める考えを改めて強調しました。

県が提出した補正予算案にはクマ対策や灯油購入費用の助成などの物価高対策が盛り込まれていて、一般会計の総額は46億7800万円余りです。22日の県議会本会議で原案通り可決されました。

閉会後の佐竹知事の記者会見では秋田市が外旭川地区で進めるまちづくり事業に関する質問が相次ぎました。秋田市が事業に活用する方針の農地は、商業用に使うためには国への申請を県と市が共同で行う必要があります。佐竹知事はこれまで「市の計画が具体的ではない」として、ともに申請をするかどうかの判断は現時点でできないという見解を示してきました。22日も「なぜ外旭川なのかを秋田市が明確にする必要がある」と述べ、市に対し、より具体的な説明を求める考えを改めて強調しました。

また、記録的な不漁が続くハタハタについて問われた佐竹知事は「温暖化で海の環境が変化したため獲れる魚も変わっていく」と述べました。佐竹知事は漁に出る日数の制限を設けてハタハタを獲り続けるいまのやり方を維持しながらも、海の環境の変化に関する研究を県独自でも進めるなどして、持続性がある漁業の新たな指針を示していきたい考えです。