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【秋田県知事選】告示まで1週間 立候補のめどが立っている2人を追う それぞれの訴えと戦略は?

2025年3月13日 17:46
【秋田県知事選】告示まで1週間 立候補のめどが立っている2人を追う それぞれの訴えと戦略は?

秋田の新たなトップを決める県知事選挙の告示まで、あと1週間です。

立候補のめどが立っている2人を追い、それぞれの訴えと、支持の拡大に向けた戦略をまとめました。

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潟上市の飯田川地区にある公民館。

鈴木健太 氏
「都会で親元を離れて子どもを育てるのは大変だな、潜在的に戻って来たいな、と思っている人、いっぱいいます」
「いろんなメニュー、まだまだありますから。あの手この手でですね。戻って来る子育て世代を、私は、1期目4年いただけるのであれば、どんどん進めていきたい」

元県議会議員の鈴木健太氏49歳は、合併前の旧69市町村すべてで、自身の訴えを届けようと、集会を続けています。

去年11月に立候補を表明して以降、約80の集会を開いてきた鈴木氏。

県民と顔を合わせる機会を数多く設けることで、政策を浸透させたい考えです。

一方的に主張を伝えるのではなく、対話を重視していて、この日の集会でも、数多くのやりとりが行われました。

先週木曜日。

鈴木氏は、小さな公民館ではなく、2000人を収容できる大きな会場で、集会を開きました。

より多くの人に自分を知ってもらうために。

鈴木氏は、この集会を告示前の“総決算”と位置付けました。

「人柄を知りたい」と初めて会いに来た人もいれば、改めて政策を聞きに来たという人もいました。

陣営によりますと、この日、集まったのは、想定を超える1900人近くにのぼりました。

中には、鈴木氏が訴える「刷新」に期待する人も。

「刷新の方にうん、やっぱり私は傾いている男なもんだから、そういうのをどれくらいこの先変わっていくのか、出てくるのか、話を聞いていれば、それが出てくるのか」
「いまの秋田県は、どんどん外に出て行ったり、やっぱ若い人がいなかったりするので、新しいことをしてもらって、新しい秋田っていうのが見たいですね」
「県民の一人としてね、候補者の方がどういう考えかっていうのは聞きたいと思いまして」
「全体を見る目を持っている方だなって。私はその時(過去の集会で)感心して、やってまいりましたので」

この集会でも、鈴木氏は、参加者から直接要望を聞き取りました。

課題が山積する秋田を変えてほしいという声が日に日に増えてきていると感じている鈴木氏。

より多くの県民の要望をくみ取る政治の実現を目指します。

鈴木健太 氏
「刷新か継続か、これは全否定か全肯定かではありません。もちろん、良かった部分についてはしっかりと進めていく、継続していく。でも、結果がでないことについては思い切って見直さなくてはなりません」
「この、知事が変わるという千載一遇のチャンスを、ぜひみなさんのお力を借りて、ものにしていきたい。これからの新しい時代に、新しい秋田をみなさんと共に作っていきたい」

自民党などの県議会議員や日本維新の会秋田県総支部の後押しを受けている鈴木氏。

今後も各地で県民の声に耳を傾けるスタイルを続けていくことにしています。

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猿田和三 氏
「女のくせにとか、男のくせにとかいうことについては、長谷川さんは感じたことは、経験したことはありますか?」

元副知事の猿田和三氏61歳は、今年1月下旬に本格的な対話集会を始めました。

人口減少に歯止めをかけるためには、女性の活躍が欠かせないと考える猿田氏。

女性たちの生の声を聞くことに力を入れています。

猿田和三 氏
「女性が活躍して、その意見を取り入れて、そうした企業は業績が伸びると」
「男性も女性も生き生きとやりがいを持って働ける職場、それで業績を上げて、そして賃金を所得を増やしてもらう」

県内では、女性の活躍推進への取り組みが遅れていると指摘する猿田氏。

今後は継続と刷新の両方が必要だと説明したうえで、新たな政策を実行に移すスピードが違うと強調しました。

猿田和三 氏
「4月の任期は20日ですか、その日からギア上げますよ!すぐやります。うるかさないですよ。私のモットーはうるかさない」

猿田和三 氏
「県庁の(女性)管理職を目標の30%に1年でも早く実現するということですね。それは、県の取り組みですから、あとは、それを民間企業の皆さん、組織、いろんなところに広げていく。そのために必要な取り組みがあれば、それは財政的に支援するということは当然あります」

県議会議員や4つの政党の支部、それに多くの団体から支持や推薦を受けている猿田氏。

この日は、2人の国会議員が応援に駆け付けました。

衆議院議員 村岡敏英 氏
「私も4年前に実は知事選に挑戦したんです。知ってる人いますか?」
「そのときに秋田県全体の財政や、そして秋田県の課題をいろいろ教えていただいたのが、実は猿田さんなんです」

参議院議員 石井浩郎 氏
「これからの秋田をどうしようか、明確なビジョンを持っています。政策も素晴らしいんですけども、政策もさることながら、やっぱり人なんですね」

県の産業労働部長を務め、数々の企業誘致にも携わってきた猿田氏。

現場第一主義をモットーに、支持の拡大を図ります。

猿田和三 氏
「少子化対策、人口減少対策は、経済基盤が必要です。新商品の開発、販路の拡大、M&A、働き方改革、全力でこれを支えます」

組織の後押しも追い風にして、着実に訴えを浸透させたい考えです。

猿田氏は、政治活動は今回が初めてです。

17日間の選挙戦も、未知のチャレンジとなります。

手厚い支援を受けながらも、まだまだ知名度が足りないと話す猿田氏。

1人でも多くの県民に、支持を訴えることにしています。

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県知事選挙への立候補を検討していた沖縄の卓球チーム運営会社を経営している早川周作氏は、出馬を断念しました。

知事選の告示は、1週間後の20日木曜日です。

投票は来月6日で、即日開票されます。

最終更新日:2025年3月13日 18:52
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