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G7広島サミット閉幕 核兵器のない世界へ「広島ビジョン」発表 残る課題は

2023年5月21日 22:12
G7広島サミット閉幕 核兵器のない世界へ「広島ビジョン」発表 残る課題は

G7広島サミットが3日間の日程を終え閉幕しました。発表した首脳宣言では「核兵器のない世界という究極の目標に向け取り組みを強化する」としていますが、依然として課題は残されています。

G7首脳が初めてそろって原爆資料館を訪問し、平和記念公園で献花をする歴史的なシーンで幕を開けた広島サミット。核軍縮がテーマとなったセッションでは、「核戦争は決して行われてはならない」とした「広島ビジョン」を発表しました。

岸田首相「我々の子どもたち・孫たち・子孫たちが核兵器のない地球に暮らす理想に向かって、一歩一歩、現実的な歩みを進めていきましょう」

もうひとつの大きなテーマ「ウクライナ問題」では、ゼレンスキー大統領がサミット期間中に広島を訪れセッションに出席するという大きなサプライズがありました。サミットでは、人道支援や軍事支援を必要な限り提供するとともに、ウクライナに平和を取り戻し自由で開かれた国際秩序を守り抜く決意を確認しました。

一方、中国については「力や威圧による一方的な現状変更の試みに強く反対する」ことを確認しました。ただ、首脳宣言には「経済規模をかんがみて協力する必要がある」とも明記し、連携を模索する姿勢も示しています。

「サミットは閉幕するが、G7議長としての1年は続く」と語った岸田首相。「核兵器のない世界」に向け、ロシアや中国にどう行動を促していくのか。引き続き、険しい道のりが残されています。