ゼレンスキー大統領“電撃訪問”各国首脳に支援強化を直接訴え…成果は?
21日に閉幕したG7広島サミットでは、ウクライナのゼレンスキー大統領の電撃訪問が大きく注目されました。どのような成果があったのでしょうか。山崎大輔記者の報告です。
「これだけウクライナが注目されるのであれば、出席しなければいけないと思った」と広島サミットに参加した理由を語ったゼレンスキー大統領。G7に加え、「グローバルサウス」の国々が一堂に会する機会を生かして、ロシアへの反転攻勢に向け、各国の首脳に支援の強化を直接訴えました。また、ロシアから核の脅しを受ける中、被爆地・広島から国際社会に平和の実現を訴えました。
ゼレンスキー大統領「我々の街は先ほど(原爆資料館で)見た廃虚にそっくりだ」「私が広島にいるのは、ウクライナから世界へ団結を呼びかけるためだ」
今回の訪問では、G7が結束してウクライナへの強い連帯を示したほか、ロシアへの新たな制裁も打ち出しました。また、ゼレンスキー大統領はアメリカのバイデン大統領との直接会談で、同盟国からF16戦闘機の供与を受けることを認めてもらうなどの成果を得ました。
一方、対ロシアで中立の立場をとるグローバルサウスの代表格・インドとの首脳会談では、和平案への協力を要請しました。しかし、モディ首相は立場を変えることはありませんでした。
G7だけで問題を解決することが難しい中、グローバルサウスへの協力を求めるなど新たな取り組みも始めました。ただ、戦争終結に向けた道筋をどのようにつけるのか、光明は見えていません。