“まん延防止”など行動制限「現時点で考えず」木原副長官
新型コロナウイルスの感染者数が全国的に上昇傾向に転じる中、木原副長官は会見で、「現時点でまん延防止等重点措置などの行動制限は考えていない」と述べました。
木原官房副長官「現時点では、都道府県からまん延防止等重点措置の要請はなく、重点措置の適用等の行動制限を行うことは考えておりません」
木原副長官はまた、観光需要を喚起するための新たな支援策、「全国旅行支援」の開始時期については改めて「今月前半に判断する」と述べる一方、今月14日に期限を迎える「県民割」の延長と併せて判断する考えを示しました。
岸田首相周辺は、「今の状況だと、7月前半の全国旅行支援の実施は難しい。感染状況が改善されたら今後実施する可能性はある」と話しています。
また、ある官邸関係者は、「開始時期を小刻みにずらすと、観光業界に負担がかかる。開始時期を明言しないのではないか」と述べていて、政府は来週中に方針を決めることにしています。
一方、新型コロナワクチンの4回目接種について木原副長官は、「今後さらに科学的知見等の収集に努める中で、60歳未満の人への接種も検討を進めていく」と述べました。
現状、4回目接種は60歳以上の人のほか18歳以上の基礎疾患のある人などが対象で3回目接種から5か月を経過すると受けることができます。
政府内では、4回目接種の対象拡大に加え、5回目接種の必要性などの検討も始まっていますが、ある政府関係者は、「外国の事例がないためエビデンスを示すのが難しい。一方で感染が急増しているので官邸としては先手先手で対応したいと考えている」と指摘しています。