“政倫審”公開か非公開か? 岸田首相「国会が判断するべき」 自民党“派閥”政治資金めぐる事件の行方は…
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26日、質問に立ったのは、岸田首相と同い年の66歳、野田元首相です。
立憲民主党・野田元首相
「総理とわたくしは同い年、しかも93年の同期当選」
追及したのは――
安倍派座長の塩谷氏や、事務総長経験者の松野氏・西村氏・高木氏と、二階派事務総長の武田氏の5人が出席し、今週行われる見通しの「政治倫理審査会」について。
立憲民主党・野田佳彦元首相
「これだけ大がかりな裏金の事件にあって、“説明責任を果たさなければいけない”と何回も総理も言ってきて、説明責任を果たすということは、『完全公開』じゃなきゃおかしいじゃないですか。誰も見てないとこでつぶやいたことが、何で説明責任になるんですか」
「『完全公開』だと。当然じゃないんですか。“指示”したらどうですか。指示するかしないのか、そのことだけ答えてください」
5人の要望を受け、自民党が「非公開」を主張していることを批判し、「公開」するよう求めたのに対し――
岸田首相
「本人の意思を尊重するという規定の中で、具体的にどう対応するのか。これが今、国会において今判断されようとしている、こういったことであります。国会が判断されるべきものであると考えます」
岸田首相は、「国民に向けて説明をすることは大変重要」とした一方、公開するかどうかは「国会が判断するべき」と述べました。
立憲民主党・野田元首相
「国会の判断は、総理が指示をすれば、自民党がそういうふうに対応すれば、国会は動くんです。全て総理から始まります。指示するかどうかですよ、私が聞いているのは」
岸田首相
「指示という言葉の定義ですが、 私自身、従来からもこれからも、本人に対してあらゆる場を通じて、説明責任を果たす、こういったことについて働きかけを続けてまいります」
岸田首相は、自らが公開を指示するかについては、明言を避けました。
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公開か非公開か――
26日、与野党の協議は続き、自民党側は“議員の傍聴を認める”と譲歩しましたが、野党はそれでは“不十分だ”と受け入れませんでした。
立憲民主・寺田学議員
「たとえ議員傍聴を認めたといっても、国民の皆さんに1ミリも何も、直接説明をする機会にはなっていません」
公開の是非をめぐっては、自民党内からも…
自民党・石破茂元幹事長
「非公開にするという合理的な理由は、なかなか見当たらないと思いますが…私は個人的には、公開するべきだと思っています」
公開か非公開か。派閥幹部らの説明の場は、どうなるのでしょうか?