国政を目指すと明言している、名古屋市の河村市長。出馬のためには、市長を辞めなければなりませんが、思った通りにはいかないようです。

7日、午後5時ごろ。

名古屋市 河村たかし市長：
「10月9日に退職願を議長に提出、10月14日付で退職をお許しいただくことが適切ではないかと」

9日に辞職届を提出し、14日、衆院選の公示の前日に辞職したいと発表した河村市長。

愛知1区から衆院選への出馬を表明しています。

名古屋市 河村市長：
「可能な限り職をまっとうすべきだというご意見がございましたので、議長が「もう一回考えてみたら」というのもあったので」

その意見がでたのは7日朝のこと。任期中の衆院選の出馬表明をめぐり開かれた異例の会議。市長が辞職するには議会の同意が必要で、この時点では、11日に辞職すると発言しました。

しかし、会期中に辞職するのは無責任だと各会派から指摘が。すると市長は突然…

名古屋市 河村市長：
「“自動失職”までやるべきじゃないかという意見が強くあったのでそのようにする」

事前に辞職をせず、15日の公示日に立候補することで自動失職を選択すると発言をひるがえしました。

自民党名古屋市会議員団 ふじた和秀団長：
「あなたはころころ変えてるけど、自動失職を選ぶということは議会に判断させないということですよ」

あっさりと意見を変えた市長に議会は猛反発。より混乱をまねく事態に。

7日夕方、市長は、さらに意見を変え、公示日直前で辞職する道を選んだのです。

名古屋市 河村たかし市長：
「国で実現していく。総理を狙う男アゲイン＆ファイナルですね」