「結果にコミットします」自民党ナンバー2・茂木幹事長が出馬表明 自民党総裁選
自民党総裁選の告示まであと8日となった9月4日、自民党ナンバー2の茂木幹事長が出馬を表明しました。会見で打ち出した“政治とカネ”の改革案とは…
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茂木幹事長
「結果を出せる、課題解決力のあるベストチームをつくり、その総合力で結果にコミットします」
自民党のナンバー2、茂木幹事長は4日、正式に出馬を表明。政策の柱として、「所得アップ」や「増税ゼロの推進」などを掲げました。
茂木幹事長
「必ず結果を出します。結果を出す以上、3年以内に結果が出なければ、トップが、総理が責任をとります」
こう強調した茂木氏。会見で強く打ち出したのは…
茂木幹事長
「政治資金規正法の改正で検討事項として残った政策活動費について、その上限をゼロ円、すなわち廃止します」
政党から党幹部らに支出され、これまで使い道の公開義務がなかった「政策活動費」の“全面廃止”です。ただ茂木氏は2022年、幹事長として党から約9億7千万円を受け取っています。
──これまで幹事長という立場で、なぜこれ(政策活動費の廃止)を主張してこなかった?
茂木幹事長
「これまで政策活動費として使ってきた費用、適正に使われております。これまで使用してきたものを、こういう経費として使いましたという形で表に出すことは可能だと。3年間の幹事長としての経験から見ても、それはできると考えております」
これまでの自民党案を否定する改革案について、政権幹部からは…
政権幹部
「幹事長として決めたことを全否定するのは整合性がとれない」
突然の打ち出しに、疑問の声があがっています。
これまで党の政調会長や外相などの要職を歴任してきた茂木氏。アメリカとの貿易交渉では、当時のトランプ大統領から「タフネゴシエーター(手ごわい交渉相手)」と評されるなど、実務能力の高さで知られています。
一方で、課題は「知名度」。最新の世論調査で「ポスト岸田」候補にふさわしい人物として茂木氏をあげたのはわずか2%。候補者が乱立する中、いかに支持を広げられるかが課題です。
少なくとも過去最多の8人が出馬する見通しの“異例の総裁選”。6日には小泉元環境相が出馬を表明する予定です。