インド太平洋地域などで“離島防衛”18か国の指揮官によるシンポ閉会 日本で初開催…中国念頭に連携強化図る
インド太平洋地域などで離島防衛を担う18か国の水陸両用部隊の指揮官が集まる国際シンポジウムが16日、閉会しました。
シンポジウムには、アメリカ・イギリス・オーストラリアなど18か国の水陸両用部隊の指揮官らが参加した他、台湾もオブザーバーとして出席しました。シンポジウムが日本で開催されるのは初めてで、力による一方的な現状変更を試みる中国を念頭に、連携を強化する狙いがあります。
参加者は海兵隊の高機動ロケット砲や陸上自衛隊の地対艦ミサイルが展開する様子の他、米軍のヘリコプターが陸上自衛隊の輸送機「オスプレイ」に給油する訓練などを視察しました。
吉田陸上幕僚長「水陸両用部隊間の連携強化や、相互運用性の向上を図ることができたと確信しております」
吉田陸上幕僚長は、「日本は中国、北朝鮮、ロシアと海洋を隔てた隣国で最も厳しい安全保障環境の前線にいる」「価値観を共有するインド太平洋地域の国々と多国間協力を進めていくことで、この地域に望ましい安全保障環境を醸成することも大切だ」と述べました。