岸田首相、ワシントン入り NATO首脳会議で「露朝接近は共通の危機」訴えへ
NATO首脳会議に出席するため、岸田首相もアメリカ・ワシントンに入りました。ヨーロッパとアメリカの軍事同盟であるNATOで、岸田首相は何を訴えるのか。中継です。
岸田首相が今回、特に強調するのは「ロシアと北朝鮮の接近」です。北朝鮮の弾薬がウクライナでも使われていることをふまえ、アジアとヨーロッパの「共通の危機」であることを訴えます。
岸田首相は、先ほどまで、ホワイトハウスでバイデン大統領夫妻が主催したNATO首脳との夕食会に出席していました。
日本時間11日午後には、韓国、オーストラリア、ニュージーランドとともに、NATOのパートナー国として首脳会議などに参加します。
一連の会議で岸田首相は、「ロシアと北朝鮮の接近」への「深刻な憂慮」を表明し、日本と安全保障分野での連携や協力を深めるよう訴えることにしています。
首相周辺は、「ロシアと北朝鮮の接近は危険であるとの認識をNATOと共有する機会にしたい」と話しています。
一方、夕食会に先立って岸田首相は、韓国の尹大統領と会談しました。この会談でも、「ロシアと北朝鮮の接近」が話題になりました。
岸田首相は、ロシアと北朝鮮が軍事協力などを強化したことに「深刻に憂慮すべきものだ」と強調し、尹大統領も「深刻な懸念を引き起こしている」と応じました。
そのうえで両首脳は、緊密に協力、連携していくことを確認しました。