小林製薬の“公表遅れ” 林官房長官「誠に遺憾」
林官房長官は26日午後の記者会見で、サプリを摂取した人が腎臓の病気などを発症した小林製薬が、健康被害の発生を把握してから行政への報告や公表が2か月あまり経過していたことについて「誠に遺憾」と述べました。
林官房長官「健康被害の発生を把握してから、保健所や厚生労働省への報告や、事案の公表までに2か月あまりの時間を要したことは、誠に遺憾であります」
林長官はこうした上で、紅麹の成分が含まれる商品を摂取後に入院した人が、さらにおよそ50人いるとの情報について、「報道で承知しているが、厚労省への報告は、なされていない」と述べました。
また、「厚生労働省において、大阪市と連携をし、原因の究明や適切な自主回収の実施などの健康被害の拡大防止を図る」とした上で、厚生労働省の担当者が26日夕方、小林製薬に対して対応状況についてヒアリングを行うとしました。
そして、厚生労働省、消費者庁、農林水産省などの関係省庁が情報を集約して対応していくため、「連絡会議を開催することを検討している」と明らかにしました。
さらに、消費者庁では小林製薬に対し、22日に機能性表示食品の安全性に関する科学的根拠の再検証を求めたとした上で、「再検証の結果報告を踏まえ、厳正に対処していく」としています。