「3.11 の原発事故は無念でならなかったのではないか」佐藤栄佐久元福島県知事の死去を受け玄葉光一郎衆院副議長がコメント

元福島県知事の佐藤栄佐久さんが亡くなったことを受けて、佐藤さんの娘の夫である衆院副議長の玄葉光一郎さんがコメントを出しました。
「哲学・信念を大事にしていた政治家、とてもスケールの大きい知事だった。核燃料サイクル事業には特に厳しい姿勢で臨まれていた。県で独自にエネルギー政策の検討会を設置し有識者や幅広い県民からの声を反映した国への提言書を作成した。今後の原子力政策についてや地域住民の合意形成の在り方についてなど、今見てもとても高いレベルの提言となっている。」
「リゾート開発が全盛期だった頃に施行した県の景観条例のスローガン『うつくしま ふくしま』は今でも福島が目指すテーマだと個人的に思っている。首都機能移転にも熱心に取り組まれていたが、東京一極集中に大きな問題意識をもち、地方でも豊かな自然に囲まれながら幸せな暮らしが送れる国をつくるべきとの大局観をもっていた。」
「志半ばで県知事を辞任せざるをえなくなったこと、そして 3.11 の原発事故は無念でならなかったのではないか。」
「プライベートでは、包み込む温かさをもった方だった。趣味がゴルフでたまに一緒に プレーさせてもらった。昨秋、衆議院副議長に就任したことを報告した際に満面の笑顔で喜んでくれた。身内の一人として、故人が家族に見守られながら安らかに旅立たったことをご報告するとともに、生前お世話になった多くのみなさまに心からお礼を申し上げます。」