石破首相が自民党の新人議員に10万円相当の商品券を配っていた問題が、福岡にも飛び火しています。FBSの取材に対し、衆議院福岡5区選出の栗原渉議員が商品券を受け取っていたことを認めました。

3月3日、首相公邸に2024年秋の衆議院議員選挙で初当選した自民党の新人議員が集まりました。福岡5区選出の栗原渉議員の姿もありました。

■栗原渉 議員
「ちょっとお先します。」

開催されたのは新人議員と石破首相との会合で、この会合に関連して、首相側から配られたという“お土産”をめぐり、永田町の緊張感が一気に高まっています。

■石破首相
「私のポケットマネーから、ご慰労のつもりでお渡しをしたということであります。違法性はないものというふうに私としては考えています。」

石破首相の事務所のスタッフが会合の前、会合の“お土産”として新人議員15人の事務所に10万円相当の商品券を配っていたことが発覚したのです。

この会合に出席していた福岡5区選出の栗原議員は、FBSの取材に対して文書で回答し、商品券を受け取っていたことを認めました。

『石破事務所から（今月）3日昼間に当方の事務所に届けられ、私の事務所の者が預かっておりました。石破総裁ご本人からは渡されておりません。商品券は後日、石破事務所にお返し致しました』

FBSは栗原議員に対し受け止めなどについても質問しましたが、具体的な回答はありませんでした。

野党側は、この問題に批判を強めています。衆議院福岡10区選出で、立憲民主党・福岡県連代表の城井崇議員は。

■立憲 福岡県連代表・城井崇 衆院議員
「法律違反、違法の可能性は極めて高いと思っています。今回の件はアウトの可能性が極めて高いと。ポケットマネーか政治資金かは関係ない。違法性が確認されたら、首相としての資格は残念ながら認めがたいと。退陣も含めての話に広がっていく可能性があると思う。」

政治、自民党への信頼回復を掲げ、首相に就任以来、政治とカネの問題に厳しい発言と姿勢を繰り返してきた石破首相。福岡では、厳しい声が相次ぎました。

■街の人
「そんな人だったんだという感じですね。そんな人が首相なんだなと。」
「選ばれているんだから襟を正してほしいよね。恥ずかしいの一言。」
「もう少し国のために、国民のためにせないかん。」

夏には参議院議員選挙を控える中、一気に「石破おろし」の動きにつながる可能性もありそうです。