スギ花粉の飛散ピーク 経済損失2300億円超の試算も 新たに塗り薬も登場
福岡県内ではスギ花粉が飛散のピークを迎えています。花粉症による1日の経済損失が2300億円を超えるとも言われる中、花粉症の塗り薬も登場しています。
13日午前、福岡市中央区の耳鼻咽喉科のクリニックを訪れてみました。
■中村安里アナウンサー
「こちらのクリニックでは 診察が始まったばかりですが 待ち人数は すでに100人を超えています」
■みみ・はな・のどせがわクリニック 瀬川祐一 院長
「鼻詰まりがきついんですよね」
■20代男性患者
「鼻詰まりもですし 目のかゆみも」
このクリ二ックでは、この時期1日約200人の患者が訪れますが、そのうち約100人が花粉症の症状を訴えているということです。
■瀬川院長
「3月に入り すごく(患者が)多くなっています 最近はお子様も増えていて 小学生の方も増えていますし 3歳くらいから発症する方もいます」
日本気象協会によると福岡県内の花粉は、3月に入り例年に比べて極めて飛散量が多く、3月第3週は特に気温が高く、花粉が飛散しやすい状況が続いていると言います。
■主婦(40代)
「横浜から来たばかりで 福岡は(花粉が)すごく多いというのは聞いていて 身構えていたんですが やっぱり多いなと思っています Q)どういうところで感じますか? そんなに花粉症が重い方じゃなかったのですけれど くしゃみも出るし 目もすぐかゆくなったので こっちに来てすぐ病院に行きました」
■大学生(18)
「ことしからめっちゃ重症みたい めっちゃ(症状が)重くなって せきと鼻水が止まらない」
■子ども(10歳)
「Q)花粉症はどうですか? めちゃくちゃつらいです 鼻よりも目の方が 鬼ごっことか遊ぶ時とかに 目がめちゃくちゃやばいですね」
多くの人が苦しむ花粉症について、パナソニックは2月、花粉症による労働力低下の経済損失額が、推計で1日2320億円にのぼると発表しました。
花粉症が原因で仕事のパフォーマンスが下がっているためです。
そんな中、登場したものがあります。
■じんのうち耳鼻咽喉科 陣内進也院長
「目の周りに塗るクリーム 塗るだけでかゆみが抑えられるクリームが発売されました」
まぶたに塗る花粉症の治療薬で、耳鼻咽喉科や皮膚科などで処方されます。
こちらの塗り薬は、1日1回、目の周りに塗るだけです。
医師によると塗るタイミングは寝る前がおすすめで、寝ている間に薬が浸透すると言います。
さらに、こんなメリットもあるということです。
■陣内医師
「目薬が苦手な子どもや高齢者も使いやすいです 目薬を使うことで化粧崩れを気にする女性もいますけれど 寝る前に薬を塗ることで 朝から化粧も普通にできます」
■患者
「目薬は1日に何回も目に入れないといけないけれど 塗り薬は1日に1回でいいから楽」
■患者
「目薬だったら メイクが落ちるかもしれないから 夜1回塗るだけなのは良いかな」
日本気象協会によりますと、福岡県内の花粉の飛散状況は、13日と14日にピークを迎え、15日(土)に雨の影響でいったん落ち着きますが、3月第4週の始めから再び多くなる見込みだということです。