「酩酊状態にはなく完全責任能力があった」傷害致死の罪に問われている元警察官に懲役9年の判決 福岡地裁小倉支部
2023年12月、妹を殴るなどして死亡させた罪に問われている元警察官の男の裁判で、福岡地裁小倉支部は3月13日、男に懲役9年の判決を言い渡しました。
福岡県警の元警察官、広瀬守隆被告(58)は、2023年の大みそか、帰省していた北九州市門司区の実家で、妹の山本美智恵さん(当時55)の頭や顔を複数回殴るなどして、翌日に死亡させた傷害致死の罪に問われています。
これまでの裁判で弁護側は「アルコールによる酩酊(めいてい)状態で心神耗弱だった」として情状酌量を求めていました。
福岡地方裁判所小倉支部の武林仁美裁判長は13日、広瀬被告が暴行前、スナックで自分で会計ができていたことや、暴行後に自力で部屋にたどり着くことができていたことなどを指摘。
「行動制御能力を著しく減退させるほどの酩酊状態にはなく、完全責任能力があった」として懲役10年の求刑に対し、広瀬被告に懲役9年の判決を言い渡しました。
最終更新日:2025年3月13日 17:55