【衆院選】福岡4区・宮内氏 過去4回の選挙から一転「裏金問題」の当事者として逆風の中 得票減らすも5期目の当選
27日に投開票が行われた衆院選で、“裏金問題”という逆風の中で、5期目の当選を果たした福岡4区の自民党、宮内秀樹さんにスタジオでお話をうかがっていきます。まずは、今回の宮内さんの選挙戦を振り返ります。
選挙戦終盤の23日。
■自民・宮内氏
「ピリピリしていますよね。」
過去4回、追随を許さない“盤石な戦い”で勝ってきた宮内さんは危機感を口にしていました。
■宮内氏
「かなり感じる風も激しい、冷たいという感じをしております。もちろん何かと言ったら政治不信の問題であります。」
今回の選挙で大きな争点の一つになったのが「政治とカネの問題」でした。宮内さんは、所属していた旧・二階派からの寄付金161万円について政治資金収支報告書に記載がなく、いわゆる“裏金議員”としての選挙戦になりました。自民党公認は得られたものの、比例代表の重複立候補は認められず、負ければ議席を失う恐れがありました。
他の候補者からは厳しい指摘が相次ぎました。
■無所属・吉松源昭氏
「自民党の何が刷新なんですか。何が反省しているですか。口ばっかりですよ。」
■維新・阿部弘樹氏
「総理がどんな詭弁を使おうと、この問題については国民は払拭されていない。」
宮内さんには猛烈な向かい風が吹き荒れました。それでも宮内さんは反論はせず、批判を受け止めました。
■宮内氏
「真摯に謙虚に戦っていく。反省に立って謙虚に。」
一方で12年間、国とのパイプ役を担ってきた実績を有権者に訴え続けました。
■宮内さん
「みんな、どう?」
■地元の鮮魚店
「なかなか四苦八苦です。」
地元の有権者の中に積極的に入り、会話を続けました。
■地元の人
「だいぶ声が枯れとるばい。」
■宮内氏
「終盤なんでね。お茶をゴボゴボ飲んでいますよ。水分とって飴もいっぱいなめたりしながら、まだ喉は大丈夫なので、最後の最後まで気合い入れていきます。」
そして、27日を迎えました。
■宮内氏
「この厳しい選挙の経験を生かして、一生、政治に地域の発展のために一生懸命尽くしてまりますので。」
前回の選挙からおよそ2万7000票を減らしましたが、大票田の宗像市や地元の福津市などで票を固め、5度目の当選を決めました。