自民派閥の裏金めぐり告発された国会議員 不起訴に
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件をめぐり、県内の弁護士らに刑事告発された県選出の自民党国会議員2人について、検察はきょうまでにいずれも不起訴としたことがわかりました。
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件をめぐっては、自民党の県選出国会議員で、野上浩太郎参議院議員と田畑裕明衆議院議員がそれぞれ派閥からキックバックされたパーティー収入を政治資金収支報告書に記載していませんでした。
これを受け、富山市の水谷敏彦弁護士らは収支報告書への虚偽記載による政治資金規正法違反、また、そのことにより雑所得の課税を逃れた所得税法違反にあたるとして、去年8月に検察へ告発状を提出しました。
また、自民党県連についても2022年に開いた政治資金パーティーの収入や経費について収支報告書への記載に虚偽があるうえ、「興行」として法人税を支払うべきであるとして告発しました。
水谷弁護士によりますと、検察は先月27日付で、野上議員、田畑議員それに県連のいずれについても不起訴としたということです。
処分理由については検察に問い合わせをしていて、検察審査会への申し立ても検討するとしています。