危機管理能力欠如を指摘する声も 大石知事が県議会全員協議会で釈明「公務と政務 線引き難しい」《長崎》
県議会の全員協議会が開かれ、大石知事は公務と政務の線引きを巡る問題について釈明しました。
議員からは、危機管理能力の欠如を指摘する声があがりました。
大石知事はおととし3月、県議会議員選挙を翌月に控えた自民党の県議6人の事務所を公用車で訪問するなどし、「公務と政務を混同している」と指摘を受けています。
きょうの全員協議会で大石知事は…
(大石知事)
「県政推進のために引き続きご協力いただきたいということで訪問してもいるので、その観点からは公務の側面もあったと考えている」
また 公職選挙法違反の疑いで告発された去年1月には、報道機関向けの知事コメントを県職員に入力させたことも明らかになっています。
(大石知事)
「知事としてコメントを求められる時、内容によって後援会から出すべきもの、それは見方によって判断があると思うが、私が内容を作成するがその際に打ち込んでもらったりとか、事務的な補助についてお願いしたことがあった」
大石知事は「政務のみの内容に、県職員を関わらせたことはない」と主張しつつも「線引きは難しいが、指摘を受けないような対応を心がけたい」と釈明しました。
また 県職員による事務的補助について、中尾正英総務部長は下記の行為を確認したと説明しています。
▼県議事務所訪問時の行程表作成
▼後援会文書への押印
▼政務で利用する店の予約
そのうえで「ただちに地方公務員法などの法令に反するものは確認できなかった」と答弁しました。
議員からは、危機管理能力の欠如を指摘する意見や、明確なルール作りと遵守を求める声があがりました。