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使用済燃料の貯蔵期間最長50年後の搬出先 六ヶ所再処理工場を想定 むつ中間貯蔵施設

2024年7月23日 17:53
使用済燃料の貯蔵期間最長50年後の搬出先 六ヶ所再処理工場を想定 むつ中間貯蔵施設

むつ中間貯蔵施設の安全協定を巡り宮下知事が国と事業者に保管期限後の搬出先について確認しました。齋藤経産相は搬出先として六ヶ所再処理工場を想定し対応策を検討する意向を示しました。

宮下知事はむつ中間貯蔵施設の安全協定の締結を判断する材料として事業者のリサイクル燃料貯蔵と親会社の東京電力ホールディングス、日本原子力発電と面会しました。宮下知事は使用済み核燃料の50年後までの確実な搬出を含めた安全協定書の遵守に加え、事業が著しく困難となった場合には施設外の搬出を含めた措置を講じることなど4項目を確認しました。

★リサイクル燃料貯蔵 高橋泰成社長
「使用済燃料の貯蔵期間50年間を含む安全協定案の各項目についてしっかりと遵守してまいります」

★東京電力ホールディングス 小早川智明社長
「万が一中間貯蔵事業の確実な実施が困難となった場合には関係者で協議の上 使用済燃料の施設外への搬出を含め速やかに必要かつ適切な措置を講じます」

★日本原子力発電 村松衛社長
「親会社として責任を持って指導・助言をしてまいります」

いずれも文書で取り交わすことを求め各社の社長が了承しました。

このあと宮下知事と会談した経済産業省の齋藤健大臣は最長50年後の搬出先として六ヶ所再処理工場を想定し対応策を検討する意向を示しました。また再処理工場の操業期間の目安となる40年を超えた「安定的な長期利用」にも言及しました。

★齋藤健 経産相
「六ヶ所再処理工場の安定的な長期利用を図るべく技術面をはじめどのような準備を進めるべきか」

国と事業者への確認を終えた宮下知事は…。

★宮下知事
「それぞれ私たちの論点について責任ある回答を頂いたと受け止めています」

むつ中間貯蔵施設は9月末までの操業を予定していますが、そのためには県とむつ市それにRFSが締結する安全協定が必要となります。宮下知事は協定の判断材料としてあすむつ市長から意向を聞く方針です。

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