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【特集】夏場の食中毒 シーン別予防ポイントを専門家に聞く

2024年7月23日 16:59
【特集】夏場の食中毒 シーン別予防ポイントを専門家に聞く

まもなく8月、夏本番です。食品の管理にも特に気を付けたい時期になりますね。夏場の食中毒を予防するためのポイントを、食品を扱うシーン別に専門家に聞きました。

気温や湿度が高い梅雨時期から夏にかけては、食中毒の原因となる細菌が増えやすくなります。そのため、例年全国で食中毒の発生件数が増加する傾向にあり、県内でも去年の夏 2件の食中毒が発生し、患者数は42人にも上りました。食品衛生の専門家は3つの事に注意して欲しいと言います。

★青森県立保健大学 井澤弘美 准教授
「食中毒の3大原則があります それは『つけない』『ふやさない』『やっつける』です この3つを意識して食品を扱ってほしいと思います」

政府も呼びかけているこの3大原則。食中毒の原因菌を「付着させず」「増加させず」「加熱殺菌して」予防するのです。

では、具体的にどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか?

★青森放送 伊東幸子
「このようなペットボトル飲料の飲み残し放置したりしていませんか?」

飲み残しのペットボトル飲料には、食中毒につながる恐れがあるそうです。

★井澤弘美 准教授
「ペットボトルを開けて口を付けて飲むと、口の中の雑菌がペットボトルの中に入り込みます そうしますと、このペットボトルが食中毒菌の繁殖に適した温度に置いておくと、中で菌が繁殖してしまい、元になります」
「ペットボトルを利用する場合は、できるだけコップを使ってあけて飲んで欲しいなと思います」

次は、買い物の時。気を付けたいのが、エコバッグなどの買い物袋への食品の詰め方です。汁がもれる可能性がある食材は、必ずポリ袋に入れ口を閉じます。そして…

★井澤弘美 准教授
「生の肉や魚には食中毒になる菌がたくさん付いていますので、お買い物をされたあとは、エコバッグ・保冷袋に入れる時、一番下のほうに入れて(ほかの食材に)肉汁がこぼれないように工夫して下さい」

つづいては、調理の際です。サラダなどの彩りに欠かせないプチトマト。実は、プチトマトにも夏場の食中毒に気を付けるべきポイントがあるそうです。

★井澤弘美 准教授
「ヘタと実の間の部分に菌がどうしても残ってしまいます そこから菌が繁殖する可能性があります」

暑い時期プチトマトは、ヘタを取って流水で十分に洗いましょう。さらに、しっかり水気を切ってから使います。

次はお弁当を持って行く時。夏場はお弁当に保冷剤を添える方も多いですよね。保冷剤はお弁当の上、下、どちらに置いていますか?正しいのは…
正解は「上」です。

★井澤弘美 准教授
「保冷剤の冷気は下に沈んでいきますので、上に保冷剤を置くことで冷気が弁当を包んでくれます」

最後にレジャーの際です。思わぬ危険がひそんでいるのが、夜のバーベキュー。気温が下がる夜であれば、食中毒にかかる可能性は低くなるように思えますが…

★井澤弘美 准教授
「バーベキューは基本的に肉の中心部までしっかり火が通っていることが大事です ただ、夜になりますと焼け具合がよく見えませんので注意が必要です」

心配な時には必ず明るい所で切って、しっかり火が通っているか確認しましょう。

夏場は食中毒のリスクが高まります。「つけない」「ふやさない」「やっつける」を意識して安全な食生活を送りましょう。

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