【ガソリン減税】国民民主党・榛葉幹事長「勝負かける」暫定税率廃止法案提出に向け街頭演説で訴え(浜松市)
国民民主党の榛葉賀津也幹事長が、3月1日、浜松市で街頭演説しました。ガソリンの暫定税率を廃止する法案を野党で共同提出し「勝負をかける」と訴えました。
3月1日、浜松市で開かれた国民民主党のタウンミーティング。多くの人に写真撮影を求められていたのは、参議院静岡選挙区選出の榛葉賀津也幹事長です。
国民民主党は、年収「103万円の壁」引き上げを巡る与党との協議が先週、事実上打ち切りに…与党側は所得制限を設けた上で最大160万円まで引き上げる案を示しましたが、国民側は「所得制限なく178万円まで引き上げるべき」として受け入れませんでした。榛葉幹事長は、与党の対応について、「いつの間にか趣旨がすり替わっていた」と訴えました。
(国民民主党 榛葉 賀津也 幹事長)
「低所得者層を守ることも大事、しかし、本来の目的は中間層を手厚くしてこの国の経済を回そう、日本を強くしようというのが、この政策の柱ではなかったか。知らない間に政策の趣旨がすり替わって、低所得者の皆さんを守る政策に変わっちゃった」
一方、「年収の壁」引き上げとともに訴えてきた「ガソリン減税」についても、与党の対応を批判しました。
(国民民主党 榛葉 賀津也 幹事長)
「ガソリンの暫定税率の廃止はゼロ回答だよ。なしのつぶてだよ。そんなことあっていいわけない」「勝負したいと思っている。新しい法案を出そうと思っています」「ガソリン減税に特化した法律を出す準備を始めています。賛同してくれる野党と一緒に、減税を政府与党に突きつけたいと思っています」「与党はどうするのか。反対できるんですか。約束のガソリン減税やらなくていいんですね。皆さんよく見ていてくださいよ」
このように述べ、ガソリンの暫定税率を廃止する法案を、ほかの野党と共同で、国会に提出する方針であることを明らかにしました。
この法案提出の動きに、日本維新の会の吉村代表は前向きな姿勢を示しました。
また、国民や維新の発言を受け、立憲民主党の野田代表は…。
(立憲民主党 野田 佳彦 代表)
「(吉村代表の)力強いご発言だったと思いますので、頼りにしていきたい」「とりあえずあすにも、立憲と国民民主で共同提案でいけるか」「各党と確認しながら進めたい」
3日 午前の予算委員会でも、立憲民主党の議員が「ガソリン減税」を訴え、4日にも、2025年度予算案の衆院通過を目指す与党側に揺さぶりをかけました。
(立憲民主党 後藤 祐一 衆院議員)
「ガソリンと軽油の暫定税率は、この7年(2025年)度から廃止するということを、総理としてご決断ください」
(石破首相)
「もう廃止することは決まっておるんです」「代替の財源は何に求めるのか。そして、また、地方の減収分をどのようにして手当てをするのかということについて、結論が出ないままに、いつ廃止をするということは、私どもとして申し上げることは出来ません」
そして、3日午後、立憲と国民は共同で、ガソリンの暫定税率を廃止する法案を提出しました。
(立憲民主党 重徳 政調会長)
今、提出しないと間に合わないので、今、提出にいたった。維新にも引き続き賛成いただけるように呼びかける」
(国民民主党 浜口 政調会長)
「1日も早くやらないと、国民の生活は救えない。政治判断でできるので、一日も早くやるといことを求めていく」
これに対して、与党は2025年度予算案について、維新の意見を取り入れた修正案を提出し、4日の衆院通過を目指していますが、その見通しが立っていないのが現状で、採決を巡る攻防が激しくなっています。