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【特集】激戦の舞台裏に密着! 家族で挑んだ衆院選 夫婦二人三脚、子どもたちも  《新潟》

2024年11月2日 20:01
【特集】激戦の舞台裏に密着! 家族で挑んだ衆院選 夫婦二人三脚、子どもたちも  《新潟》
各選挙区で激戦が繰り広げられた衆議院選挙
その裏には、候補者を支えた家族の物語がありました。

二人三脚で立ち向かった夫婦。そして、子どもたちからのエールも……。
選挙戦をともに駆け抜けたそれぞれの家族を追いました。

■<新潟4区> 米山×室井 最強タッグで挑む

<選挙戦で訴える 米山隆一氏>
「必ず、明日を変える!」
<選挙戦をサポート 室井佑月さん>
「米山は、まだまだ働けます!」

4区から立候補した立憲民主党の米山隆一氏と妻で作家の室井佑月さんです。
2人で挑む2度目の選挙戦。室井さんの人気は今回も……。

隣に本人がいても、握手を求められるのは室井さん。
支援者が撮影するスマホの画面の中にも、映っているのは室井さん。

さらに……

<立憲民主党・辻元清美代表代行>
「激戦だよね」
<室井さん>
「怖い」
<辻元代表代行>
「ずっとやってんの?」
<室井さん>
「うん、やってる」
<辻元代表代行>
「えらい!」

大物議員とも、二人で自撮りをするほどの距離感。そんな室井さんを、米山氏も車のドアを閉めるなどしてエスコートします。

Q)毎回、(車の)扉は米山さんが閉めているんですか?
<米山隆一氏>「そうですよ」
Q)毎回?
<米山隆一氏>「そうそう。だって、妻の爪がはがれたもんで」

愛妻家の一面をのぞかせますが……

<室井佑月さん>
「前回選でドアに私の指はさんでさ。骨折寸前みたいになっちゃったわけ、最終日。それでバッグ買ってくれるって言ったのに、すっかり忘れててさ。買ってくんなかった」

<米山隆一氏>
「それはお互いに忘れてたわけだから、別に俺が忘れさせたわけじゃない。お互いに忘れちゃった」

けんかするほど仲がいい二人。
二人三脚で歩んだ結果は、米山氏が2位の自民党・鷲尾 英一郎氏に2万票以上の差をつけて勝利しました。

10月27日の選挙事務所では……。

<当選確実を決めた米山隆一氏>
「無事当選を果たすことができました。本当に心より感謝申し上げます。妻の室井佑月は、きょうは選挙特番に出るということで。選挙特番出るくらいが妻らしいかなと」

■<新潟5区> “日本酒供与問題”の夫 陰で支えた妻の存在

こちらは、上越市。5区から立候補した立憲民主党の梅谷守氏と妻の弥乃さん。
いつも以上に夫を支えました。深く、深く、頭を下げます。

弥乃さん
「皆さまの『梅谷頼むね』の一言こそが、梅谷を輝かせることができます」

梅谷守氏
「私自身の問題まさに軽率な行動によって迷惑をかけてしまって、不安にさせてしまって、本当に申し訳ない」

梅谷氏は、選挙区の上越市内で有権者に日本酒を配ったとして刑事告発され、謝罪からのスタートとなりました。

夫婦で挑む選挙は4度目です。
弥乃さんは衆議院議員を5期務めた筒井信隆さんの娘。父の地盤を夫が引き継ぎました。
街頭では、いつにも増して支援者に感謝を伝えます。

弥乃さん
「いろいろあった中でも『頑張って』って『梅ちゃん頑張れ』って言っていただける声をたくさん私はいただいたので、本当にありがたい」

そして、投開票日……。
陣営の事務所では。

梅谷陣営
「おー!(拍手)」

再選を果たした梅谷氏。託された議席の重みを、夫婦でかみしめていました。

弥乃さん
「梅谷を信じていただいて、支えていただいて、本当に感謝しかありません。本当にありがとうございます」

梅谷守氏
「大変な負荷がかかっていたんだろうなとは思いますが、ありがたいなすごいなと思うのは、そういうことを一切表に出さないので、それが私にとっては本当にありがたいし、申し訳ないというか……ねえ、なんか、ありがたいなと思います。いい嫁さんでよかったです」

■<新潟3区> 黒岩vs斎藤 因縁の戦いに家族も参戦

候補者を支えたのは、妻たちだけではありません。
新潟3区から立候補した自民党の斎藤洋明氏。
隣には「妻」のタスキをかけた更紗さんと、「長男」のタスキをかけた太郎さんの姿がありました。

まちを飛び回る斎藤さんに支援者が声をかけます。

支援者
「立派なご長男いらっしゃって」
斎藤洋明氏
「ありがとうございます。一家でがんばります。よろしくお願いします」

普段は東京の大学で建築を勉強しているという太郎さん。母の更紗さんに教えてもらいながら、今回初めて選挙活動を手伝います。
しかし、自民党の裏金問題により父には強い逆風が……。

斎藤洋明氏
「自民党は変わらなければいけません。政治とカネの問題で相当な逆風のもとでの選挙です」

これまで立憲民主党の黒岩宇洋氏との激戦を繰り返してきた3区。
前回選は、斎藤氏が約1万4000票差で勝利していました。

■街頭で立ちづけた妻


文部科学省の元官僚で、前回から選挙を手伝ってきた妻の更紗さん。
“今回ばかりは簡単にはいかない……”
厳しさを感じながら朝の街頭に立ち続けました。

更紗さん
「すごい厳しい選挙だと感じていたので、どうしてもちょっと暗い顔になっちゃう時はあるんですけど、朝なので、笑顔は気を付けています」

■子どもから“はちまき”のプレゼント

対するこちらは、立憲民主党の黒岩宇洋氏。
夫婦で街頭に立ち有権者に訴えます。

黒岩宇洋氏
「この3年間、私ひとりじゃなくて、皆さんとともに歩き続けてきた」

この日は、党代表の野田佳彦氏が応援にかけつけていました。

立憲民主党・野田佳彦代表
「内閣総理大臣の時にお二人の間に愛の結晶ができました。赤ちゃんが生まれました。その女の子の名付け親が私です。まあ、おじいちゃんみたいな役ですよね」

小学生の子どもを二人もつ黒岩さん。
10月の誕生日には、子供たちからプレゼントをもらったといいます。
それが、“選挙頑張ってね”と書かれた“はちまき”。

黒岩宇洋氏
「4年生の息子ですけど“選挙終わったらたくさんあそぼうね”って。我慢してるんでしょうね」

さらに大きな支えとなっているのは、陣営の元気印、妻の美春さんです。黒岩さんの参議院議員時代に秘書を務めていました。

本人よりも先に支援者にかけより、体全体で感謝を伝えます。

美春さん
「みなさん本気の人ばっかりで楽しい。本当に毎日ありがたくて楽しくて」

黒岩宇洋氏
「この仕事なんてしたら、私以上にいろんな意味で辛いことあるし、私に言えないっことて妻の方にとがった言葉とかいろんなものってあるんで、持前の明るさがあるのは助かりますね」


そして迎えた投開票前日。
最後の演説に長女の継未さんと長男の一馬さんもかけつけました。

黒岩宇洋氏
「あと1日共に戦い、そしてともに喜び合う瞬間を勝ち取ろうではありませんか」

演説を終えた黒岩さんが向かった先は、忙しくて会えなかった二人の子どもたちのもと。美春さんも、支援者のもとへ……

支援者「頑張った頑張った」
美春さん「また明日!」
支援者「勝って泣け!勝って泣け!」
美春さん「勝っても負けても泣くぞ!」


そして、こちらにも家族の姿が……。

司会「家族総出でがんばりましたよね」

家族3人力を合わせ逆風の中を戦い抜きました。
選挙が近づくと、自ら手伝うと声をかけた太郎さん。主に事務作業で両親を支えました。

更紗さん
「すごく心強かったです。何より手伝おうかと言ってくれたことがうれしくて。父親の仕事を見ていてくれたんだなと思って」

太郎さん
「地道な活動がかなり多いんだなと感じていて。やっぱり大変な世界だなと思いました」

両者ともに家族で挑んだ戦い。勝利をつかんだのは……

黒岩陣営
「バンザーイ バンザーイ バンザーイ」

黒岩氏が3年ぶりの国政復帰。家族全員で喜びをわかちあいました。

黒岩宇洋氏
「つらい思いをさせてきた家族、子どもたち、そして妻、美春、ありがとう」

美春さん
「もう感無量です、涙いっぱいでちゃった。本当にほっとしました」

長女・継未さん
「かっこいいです、本当に。一生懸命頑張れているのもすごいし、本当に尊敬しています」

“選挙終わったらたくさん遊ぼう”とはちまきに託した長男の一馬さん。

長男・一馬さん
「キャッチボールをして遊びたい。お父さんだったら総理大臣になれるかなと思ってました」

斎藤氏も小選挙区では敗れましたが、比例で復活を果たしました。
苦しくても笑顔を貫いてきた更紗さん。目には安どの涙があふれていました。

更紗さん
「ご支援いただいた皆様の気持ちに、仕事でお返ししていける立場をいただいたので、頑張ってほしいな、よかったねという風に声をかけたい」

斎藤氏「妻も頑張ってくれたので、お疲れ様でしたと言いたいです」

激闘を支えた家族たち。論戦の舞台が国会に移っても、助け合いながらともに歩み続けます。

最終更新日:2024年11月2日 20:01
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