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【衆院選】候補者の訴えを数字で分析②岩手2区 前職と新人の争い

2024年10月17日 18:34
【衆院選】候補者の訴えを数字で分析②岩手2区 前職と新人の争い

 衆議院選挙が公示され、岩手県内でも各候補による舌戦が繰り広げられています。岩手1区、2区、3区、それぞれの候補が公示日初日、何をどう訴えたのか、数字で分析します。岩手2区です。

 岩手2区は、届け出順に自民党・前職の鈴木俊一候補。立憲民主党・新人の中村起子候補の2人が舌戦を繰り広げています。

 自民党・前職の鈴木俊一候補です。

鈴木候補
「日本の経済を新たな成長ステージに乗せて、国民の皆さんの生活を守る。このことに全力を挙げていきたいと思っている」

 鈴木候補は、21分52秒の演説のうち、22%を一次産業にあてました。不漁にあえぐ漁業については、クロマグロの漁獲割り当て拡大と海産物の中国への輸出全面解禁に向けた取り組み。農業・畜産業では、生産コスト上昇分を価格転嫁できる環境整備を訴えました。また、20%の経済・財政再建では財務大臣時代の成果を強調。沿岸の復興や安全保障にも触れました。

鈴木候補
「(中国が)日本の水産物を輸入禁止にしてきた。日本の主張は早期の全面解禁、 それに向けた外交努力。農業などにおいて今までは生産者が一人生産コストのプラス分をかぶっていた。少なくとも4割5割価格転嫁ができる環境を作っていきたい」

 立憲民主党・新人の中村起子候補です。

中村候補
「岩手2区を良くすることができれば、おそらく日本国中を良くすることができる政策を立ち上げられると信じている」

 中村候補は、4分20秒の演説のうち25%を少子高齢化にあて、国政が30年間手をこまねいてきた結果が農林水産業の衰退や担い手不足、中小企業の倒産につながったと訴えました。また、21%の政策では東京一極集中の解消のほか、シングルマザーや高齢者に対する政策実現への意気込みを語りました。

中村候補
「地方に活力を取り戻す。そのためには東京一極集中を一日も早く解消しなければいけない。大きな見地に立って長期的な視野に立って、これから様々動いていきたい。 例えばシングルマザーの問題で あったり、一人で住んでいるお年寄りの問題であったり自分の政策に反映し、いつか約束を実現することを願っている」

 次回は岩手3区に立候補している、自民党の前職・藤原崇候補と立憲民主党の前職、小沢一郎候補の訴えを分析します。

    テレビ岩手のニュース