明野処分場 廃止まで10~15年と試算 維持管理に年間1億円 最終赤字は大幅増へ 山梨
浸出水の水質が基準値を上回り、管理期間の延長を余儀なくされている北杜市の明野処分場について、県は廃止まで10~15年かかると見解を示しました。維持管理には年間約1億円のコストがかかるため、53億円あまりとされていた最終赤字は大幅に増える見通しです。
県環境整備センター=明野処分場は当初、今年度末で完全閉鎖となる予定でしたが、浸出水の水質が基準値を下回らないため、管理期間の延長が決まっています。
3日は浸出水の水質などを検討する県の委員会が開かれ、県が委託した企業が専門家の意見をもとに処分場廃止に関する試算を公表しました。それによりますと、2年連続で基準値を下回り閉鎖の条件がクリアできるのは最も早くて2034年度、遅ければ2039年度になるということです。
県環境整備課 中川直美 課長
「科学的な知見に基づいて根拠を持って、廃止までの期間の予測が出たことは大きな成果。地元のみなさまの声を聞きながら検討を進めていく」
県によりますと、明野処分場の維持管理には年間約1億円の県負担が見込まれ、53億円余りとされていた最終赤字は大幅に増える見通しです。