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富士山鉄道「構想は妥当」市民団体の質問状に回答 スバルラインは「通行規制難しい」山梨県

2024年6月12日 19:48
富士山鉄道「構想は妥当」市民団体の質問状に回答 スバルラインは「通行規制難しい」山梨県

 県が掲げる「富士山登山鉄道構想」に対する市民団体からの質問状について県は12日、「構想は妥当」などと文書で回答しました。

 質問状は「富士山登山鉄道構想」に対して懐疑的な立場の市民団体「富士山の未来を考える市民の会」が県に提出したもので、様々な疑問点についての見解を求めていました。

 12日は県の担当者が質問への回答文書を市民団体の代表に手渡しました。

県富士山保全・観光エコシステムグループ 和泉推進統括官
「富士山が抱える問題意識は、みな同じ。100年先の地域はどうあるべきか議論を重ねいきたい」

 県の回答によりますと、「LRT=次世代型路面電車が最適な交通手段なのか?」との質問には「LRTが最適な交通手段であるかは検討を続ける」。

「スバルラインの通行規制による来訪者管理はできないのか?」との質問には「スバルラインの通行規制は道路法によって難しい」。

「構想で謳う通年観光は環境負荷が大きくないか?」との質問には「通年観光は来訪者の分散化に有効」などとしています。

富士山の未来を考える会 秋山真一 共同代表
「姿勢は真摯なものだが、内容は理解できない。今後も内容の検討重ねる」

 市民団体では今後、質問状の賛同者に対して県の回答を報告するとともに、県に対して再質問も検討するとしています。

 今回の質問状に対する県の回答は、県のホームページ上で公開されています。

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