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反対署名2万4000筆超える 富士山登山鉄道構想 疑問点まとめた公開質問状も 山梨県

2024年5月16日 20:21
反対署名2万4000筆超える 富士山登山鉄道構想 疑問点まとめた公開質問状も 山梨県

 県が進める富士山登山鉄道構想への反発が強まっています。

 構想に反対する市民団体が集める署名は2万4千筆を超えたほか、16日は別の市民団体が県に公開質問状を提出しました。

 山小屋組合や神社関係者らでつくる「富士山登山鉄道構想に反対する会」によりますと、街頭やウェブ上で構想反対への賛同を呼びかけた署名は16日までに2万4000筆を超えました。

 10万筆を目標に今後も署名集めを続け、年末にも県に提出することにしています。

 一方、16日は別の市民団体も県庁を訪れ、富士山登山鉄道構想への疑問点をまとめた公開質問状を提出しました。

 質問状では県が導入を想定しているLRT=次世代型路面電車や構想でうたった「通年観光」は環境負荷につながるとし、県の見解を求めています。

富士山の未来を考える会 秋山真一 共同代表
「県の回答をもって県の考え、どういう観点から鉄道を進めようとしているのか一旦理解してかみ砕いた上で、鉄道に変わる解決策を考えていかなければ」

 県は内容を検討し、近く回答するとしました。

 こうした中、構想に反対する富士吉田市の堀内茂市長は…

富士吉田市 堀内茂 市長
「大変うれしく思っている。それぞれにしっかりと声をあげていただくことが大事。より多くのこういう会が発足することがありがたい」

 反対の声をより大きなものにするため、「議論の活性化を歓迎する」と語りました。

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