長崎幸太郎知事は20日、知事会見で富士山の弾丸登山や山頂付近の混雑の対策骨子案を発表しました。

骨子案では、富士山5合目の登山口にゲートを設置し、通過する際に富士山保全協力金とは別に通行料を徴収。夕方から夜通しで山頂を目指す弾丸登山を防ぐため、登山者の通過を午後4時から午前2時まで規制するほか、山頂の過度な混雑の防止に向け、1日当たりの登山者数が4000人を超えた場合も登山を制限する方針です。

長崎知事は、登山道を「道路」から除外して県有施設として管理することで、規制が可能となるとしています。規制の導入は来年夏から実施したい考えで、県は規制の条例案を2月県議会にはかる方針です。

このほか、長崎知事は自民党派閥の収入不記載問題を受けた「二会派」からの去就について明言を避けつつ、「派閥の在り方を襟を正して考えなければいけない」としました。また、現在実施している自身の政治資金の総点検については「終了次第、公表する」としました。

一方、長崎知事は今年を総括し、P2Gシステムやスポーツの話題、富士山の世界遺産登録10周年などを挙げ、山梨に注目が集まったことなどを理由に、今年1年を「集まる」の「集」の一字で表現しました。