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福岡県が原因の再調査へ…男子高校生“いじめ”訴え自殺

2024年2月22日 20:44
福岡県が原因の再調査へ…男子高校生“いじめ”訴え自殺

福岡県の私立高校に通う男子生徒がいじめなどを訴える遺書を残して自殺した問題で、県は学校側とは別に自殺の原因について調査を行うことを決めました。

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この問題は2021年3月、東海大学付属福岡高校2年の侑大さん(当時17)が、いじめなどを訴える遺書を残して自殺したものです。

学校が設置した第三者委員会は、侑大さんが剣道部の上級生から性的な被害を受けたことなど、10の行為を“いじめ”と認定した一方、自殺の直接的な原因は特定できないと結論づけています。

これに対し、侑大さんの母親は、学校側とは別に調査を行うよう県に求めていました。

侑大さんの母親
「どんないじめがあったのか、その時にそこにいた部員や顧問(監督)だったり、顧問の指導がどういうふうにされていたのか、されていなかったのか、事実が知りたい」

県は、弁護士や臨床心理士などによる「再調査」を行うことを決めたということです。その理由ついて、事実関係が十分に明確になっていないことや、学校の再発防止策について再検討の余地があることなどを挙げています。

特にいじめに関しては記述が少なく、背景や学校の対応が適切だったかの分析も十分ではないと判断したということです。

侑大さんの母親は、再調査の決定を評価した上で「事実関係をより一層明らかにしていただき、侑大が死を選ばないといけなかった原因をきちんと認定していただきたい」とコメントしています。