築地場外に“新名所”誕生! 新鮮食材で目指す最高のバーベキュー
5月の末、築地場外市場で新しくバーベキュー会場がオープンした。食の街・築地場外に誕生した新名所である。焼いているのは新鮮な魚介類。音を立てて焼きあがるエビやホタテ。まさによだれが出るような光景である。場外市場で買った新鮮な食材でバーベキューを楽しんでほしいという狙いなのだ。
仕掛けたのは食のプロ、ベテランの仲卸人たち。築地を盛り上げたいという思いから、このバーベキュー会場を作ることにしたのだ。先月中旬には築地場外市場の一角で作戦会議が行われ、その方向性が決まっていた。「他にない食材、購入してすぐに食べられるのがこのバーベキューの売り」という。場外市場で買った食材のみ持ち込めて、新鮮なまま食べられるスタイルでいくという。
会場は、築地市場跡地のすぐとなりにある仲卸店や飲食店が入るビルの屋上。仕掛人の一人、鮮魚店の5代目・門井直也さんは「日本人の方に来てもらいたい。じゃないと築地が廃れてしまう」とバーベキューを企画した理由を語る。実は今、飲食目当ての外国人観光客は増えているが、食材を買いにくる日本人客はまだまだ戻っていないのである。「このままではいけない。築地の魅力を見直してほしい」そう考えたのだった。
オープン前日には、会場の準備も完了。4人用のパラソルテーブル席、10人用のレギュラーテント席。ちょっとぜいたくな6人用ソファー席まで用意した。さらに調理器具なども完備し、手ぶらでも利用できるよう考えた。そしてこの前日には場外市場の店おすすめの食材を使った試食会も行われた。
実はこのバーベキューでは、店主たちが食材を売る際に、お客さんにおいしい調理法を教えるというのを売りの一つにしようとしていたのだ。「ステーキのポイントは一気に熱を通さない」と、精肉店の店主は「焼き方」をアドバイスしてくれた。今回のおすすめの一つが国産牛のサーロインステーキなのである。
貝専門店の店主、渡辺さんは、ハマグリがおすすめ。少しお酒を混ぜて沸かしたお湯に入れ、貝を入れて開いたらなにもかけずにそのまま食べるのがおすすめという。
一方、まとめ役の5代目・門井さんは場外市場で、バーベキュー企画への協力を他の店にも呼びかけて回っていた。「明日からはじまるからバーベキュー用にこれ並べて」そう言って手渡したのは、おすすめ食材に添えるためのポップ。それを添えて、青果店では「我々がこだわりぬいたお野菜を堪能できるものを」と野菜8種類のセットを用意した。
そしていよいよ、オープン当日。はたしてお客さんの反応やいかに?
※詳しくは動画をご覧ください。(2023年6月12日放送「news every.」より)