福島県の磐梯山で地震活動続く 気象庁が注意呼びかけ
今月27日から火山性地震が増加している福島県の磐梯山では30日も地震活動が続いています。気象庁は今後の火山活動の変化に注意するよう呼びかけています。
仙台管区気象台によりますと、福島県にある磐梯山では今月27日正午ごろから火山性地震が増加しているということです。
28日は780回、29日は431回、30日は午後3時までに111回の地震が発生して、1時間あたりの地震回数はおおむね10回以下で推移しています。
地震の震源はおおむね山頂の北西2キロ、深さ2キロ付近と推定されていますが、地殻変動や監視カメラによる観測では特段の変化はみられないということです。
磐梯山は現在、5段階の噴火警戒レベルで一番下のレベル1「活火山であることに留意」となっていますが、気象庁は今後、火山活動が高まった場合、レベル1からレベル2の「火口周辺規制」に引き上げる可能性があるとしています。
気象庁は、火山性地震の回数は減っているものの、地震活動は続いているため、今後も地殻変動などの状況を注意深く監視したいとしています。
磐梯山は福島県猪苗代湖の北に位置する標高およそ1800メートルの火山で、多くのスキー場があり観光地となっています。
気象庁が24時間体制で観測・監視している全国に50ある常時観測火山のひとつです。