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中継:断水復旧に2か月超か…避難所の“いま”

2024年1月18日 0:02
中継:断水復旧に2か月超か…避難所の“いま”
能登半島地震の発生から17日目を迎えました。石川県七尾市から中継です。

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私はいま、七尾市のなかでも特に被害の大きかった一本杉通りに来ています。こちらの建物は、1階部分が完全につぶれてしまったままになっています。

私は17日夜、ここから10分ほど離れた避難所を取材しました。1週間前にも取材をさせてもらいましたが、みなさん、段ボールで仕切られた空間で避難生活をされていて、その状況は変わっていなかったのですが、17日は大きな暖房器具が入り、灯油などの物資も以前と比べて格段に増えていました。

そして、この避難所は自主避難所としてボランティアの方が運営をしていたのですが、16日から正式な避難所と認められ、市の職員の方が運営に入り、ボランティアの方は「少し肩の荷がおりて、ほっとした」とお話をされていました。

ただ、一方で、避難されている方に話をききますと、いまだ水も道路も復旧しない状況に、「もっと被災者の目線に、自分ごととして捉えて、早く対応してほしい」と切実に訴えられていて、我慢の限界が近づいているようにも感じました。

七尾市では、現在もほぼ全域で断水が続いていて、住民の方によりますと、復旧には2か月以上かかる見通しだということです。

――インフラの整備が進まない中で、2次避難についてはどのような声がありましたか?

2次避難については、「避難できるなら避難したい」という方も多くいらっしゃいました。ただ、みなさんそれぞれ事情があり、避難に踏み切れていないようでした。

そのなかでも、罹災証明書や仮設住宅など、こうした情報が手に入らなくなるのが怖いといった現実的な問題もあるようです。

ホームページやSNSでの情報発信で解決できないのかなとも思ったのですが、高齢者が多い地域なので難しいと話されていて、高齢の方でも、避難先できちんと情報が手にできるという安心感があれば、少しは気持ちも変わってくるのではないかと感じました。

18日からは警報級の大雨の予想になっています。すでに地盤が緩んでいる地域では、土砂災害に厳重な警戒が必要です。

まだまだ続く危険を取り除くには、まずは目の前の不安を少しずつ解消していくことが大切だと感じました。