自民党の派閥の政治資金をめぐる事件で、東京地検特捜部は28日、安倍派の大野泰正参議院議員の議員会館事務所など関係先に強制捜査に入りました。参議院議員会館前から戸倉百合子記者が中継。

特捜部は、2日連続で、安倍派に所属する議員の関係先へ強制捜査に乗り出しました。安倍派のパーティー券をめぐる捜査は広がりをみせています。

特捜部は28日午前9時ごろ、政治資金規正法違反の疑いで大野泰正議員の議員宿舎に家宅捜索に入り、その後、午前10時ごろには参議院議員会館の事務所にも家宅捜索に入りました。

関係者によりますと、大野議員は、直近5年間で総額5000万円を超える収支報告書に記載のないキックバックを受けたとみられています。

特捜部は27日に池田佳隆衆議院議員の関係先にも捜索に入りましたが、安倍派所属の議員個人として強制捜査を受けたのは、大野議員が2人目となります。

特捜部は今後、押収した資料なども分析し、さらに詳しく調べるものとみられます。