「台風12号」石垣島では停電も…長引く生活への影響 シルバーウイークも注意
沖縄・石垣島では13日、台風12号の暴風域を抜けましたが、停電が続くなど生活への影響が長引いています。一方、台風12号と13号に挟まれている熱帯低気圧が、24時間以内に台風に発達する見込みです。全国の広い範囲に影響を及ぼす可能性があり、来週のシルバーウイークは注意が必要です。
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沖縄・石垣島では13日、海は普段の穏やかさを取り戻しつつあります。一方で、街中では自転車やバイクが何台も倒され、大きな木が折れて飛ばされる被害が続出しました。
住民
「(台風の)中心に入ったら静かになったので、『もう行ったかな』と思ったら、また“吹き返し”が強かった」
13日午後になっても、風が強い状態が続いていました。
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12日正午過ぎ、台風12号が石垣島を通過しました。台風が“ジョギング並み”のスピードでゆっくりと北上したため、12日夜になってから最大瞬間風速40.2メートルの暴風が吹きました。
また、波照間島では48時間で降った雨の量が400ミリを超え、9月としては歴代1位の大雨となりました。
13日になって、ようやく石垣島は台風12号の暴風域から抜けましたが、停電が続くなど生活への影響が長引いています。
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さらに今後、沖縄を含む全国の広い範囲に影響を及ぼすとみられているのが、台風12号と13号の“ダブル台風”に挟まれている「熱帯低気圧」です。
24時間以内に台風に発達する見込みで、暴風域を伴い17日以降、沖縄や西日本に接近する予想です。予報円が大きいため、その後の進路はまだ定まっていないものの、全国の広い範囲に影響を及ぼす可能性があるのです。
秋の観光シーズンを迎えるシルバーウイークは、新たに発生する台風に注意が必要です。