28人が亡くなった、静岡県熱海市の土石流災害から3日で3年です。被災地では、土石流が発生した時刻に合わせ黙とうがささげられました。

被災した熱海市の伊豆山地区では、土石流発生の通報があった午前10時28分に合わせ各地で黙とうがささげられました。

2021年7月3日に起きた土石流は、盛り土が崩落したことで被害が拡大し、災害関連死を含めて28人が亡くなりました。

3日、伊豆山地区では追悼式が行われ、遺族らは献花台に花を手向け犠牲者を悼みました。

娘を亡くした小磯洋子さん
「もし自分の家族や子どもがこういうふうに殺されたらどうだろうか」「自分ごととして考えてほしい」

熱海市によりますと、避難した132世帯227人のうち、去年9月に解除された警戒区域の中にある自宅に戻ったのは、6月末時点でわずか22世帯47人です。

また、崩落した盛り土をめぐっては、遺族らが前の土地所有者らを相手に責任を問う裁判を起こしているほか、業務上過失致死や殺人などの容疑で刑事告訴していますが、審理や捜査は長期化しています。