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千代田区立お茶の水小学校・幼稚園をめぐる官製談合事件で 新たに区役所元部長や元課長ら3人を書類送検 警視庁

2024年4月4日 17:17
千代田区立お茶の水小学校・幼稚園をめぐる官製談合事件で 新たに区役所元部長や元課長ら3人を書類送検 警視庁

東京・千代田区が発注した工事の入札をめぐる官製談合事件で、逮捕・起訴された千代田区の元部長に入札情報を漏らしたとして警視庁は別の元部長ら3人を書類送検しました。

この事件は前千代田区議の嶋崎秀彦被告(64)と千代田区の政策経営部行政管理担当部の元部長・吉村以津己被告(61)が千代田区立お茶の水小学校・幼稚園の改築工事における空調設備工事など5件の工事の入札について業者側に最低制限価格や入札参加業者数などの情報を漏らし便宜を図った罪で起訴されているものです。また、嶋崎被告は業者側から商品券などの見返りを受け取ったあっせん収賄罪でも起訴されています。

捜査関係者によりますと嶋崎被告は吉村被告から入札情報を得ていたとされていますが吉村被告は当時、入札を担当する部署を異動していました。

そのため警視庁は吉村被告に入札情報を漏らした区の職員について捜査していましたが、吉村被告の後任で50代の元部長、政策経営部契約課の50代の元課長、60代の元係長のあわせて3人が漏えいに関わった疑いが強まったとして官製談合防止法違反の疑いで書類送検しました。警視庁は嶋崎被告と業者側の癒着が常態化していたとみて、全容解明を進めています。