東京・千代田区立の学校などの改築工事をめぐる官製談合事件で、警視庁は入札情報を漏らした見返りに業者側から料亭での飲食代などの賄賂を受け取ったとして、前千代田区議の男を再逮捕しました。

あっせん収賄の疑いで再逮捕されたのは前千代田区議の嶋崎秀彦容疑者（64）です。

警視庁によりますと嶋崎容疑者は、2020年、千代田区立お茶の水小学校・幼稚園の改築工事をめぐり、入札情報を漏らした見返りとして、落札した業者の元役員ら2人から10万円分の商品券を受け取ったほか、高級料亭での飲食代金およそ6万円や自宅の改修工事費およそ17万円を負担させた疑いがもたれています。

嶋崎容疑者は千代田区の元部長・吉村以津己被告（61）に働きかけて入札情報を得たとされ、千代田区が発注した5件の工事について情報を漏らした官製談合防止法違反の罪で起訴されています。

警視庁は嶋崎容疑者が繰り返し賄賂を受け取ったとみて、癒着の実態を詳しく調べています。