“漱石の母校”改築で談合か 千代田区議ら2人を逮捕
文豪・夏目漱石が通った小学校の伝統を受け継ぐ東京・千代田区立お茶の水小学校。この由緒ある小学校をめぐって事件が起きました。官製談合防止法違反の疑いで逮捕されたのは東京・千代田区の区議、嶋崎秀彦容疑者(64)ら2人です。
警視庁によると、嶋崎容疑者ら2人は、千代田区立お茶の水小学校・幼稚園の改築の際の空調設備工事などの入札で、業者側に事前に最低制限価格に極めて近い価格を漏らすなどの便宜を図った疑いがもたれています。
嶋崎容疑者は2003年に千代田区議選に初当選。これまで6期つとめ、24日辞職願を提出し、受理されたといいます。区議会の議長を務めた経験もあります。現在は削除されている動画ではこんな思いを語っていました。
千代田区議 嶋崎秀彦容疑者(64)(YouTubeより)
「自分が生まれ育ったこの千代田区を、どこよりも誇れる町にしたい」
嶋崎容疑者を知る千代田区民は…
千代田区民
「地元だから(嶋崎容疑者は)ずっと小さいころから知ってます。采配したりとかは昔から得意だったし、祭りでも先頭立ってやっていた」
お茶の水小学校・幼稚園の改築に伴う2つの工事の入札では、便宜を受けたとみられる業者がいずれも落札していて、警視庁は、嶋崎容疑者らが業者側に便宜を図った見返りを受け取っていなかったかなど詳しく調べる方針です。