千代田区の区議と元部長逮捕 区立学校の工事入札で便宜図ったか
東京・千代田区立の学校などの改築工事の入札で、業者側に非公表の価格情報などを漏らして便宜を図ったとして、千代田区議の男ら2人が逮捕されました。
警視庁によりますと、千代田区議の嶋崎秀彦容疑者と千代田区の元部長・吉村以津己容疑者は2020年、千代田区立お茶の水小学校・幼稚園の改築工事における空調設備工事や給排水設備工事の入札で、業者側に最低制限価格に極めて近い価格や入札参加業者数といった情報を漏らし、便宜を図った疑いがもたれています。
いずれの工事も便宜を受けたとみられる業者が落札していて、空調設備工事では3社競合の末、千代田区に東京支店のある会社など2社からなる共同企業体が落札しました。落札価格はおよそ6億8450万円でした。
警視庁は、嶋崎容疑者らが見返りを受け取っていなかったかなど癒着の実態を調べる方針です。
嶋崎容疑者は24日に辞職願を提出し、受理されたということです。