ガザ地区情勢めぐり安保理が閣僚級会合 国連事務総長「人道目的の即時停戦を」
イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘をめぐり、国連の安全保障理事会は23日、閣僚級会合を開き、対応を協議しました。
国連・グテーレス事務総長「人道目的の即時停戦を改めて訴える。そうすることで、必要な場所に十分な支援が行きわたり、人質の解放が促進され、中東の緊張を緩和できる」
パレスチナ自治区ガザ地区をめぐる安保理会合の冒頭、国連のグテーレス事務総長は、ガザ地区の人口の4分の1にあたる50万人以上が壊滅的なレベルの飢餓に直面していると指摘した上で、人道目的の即時停戦を改めて訴えました。
会合では、パレスチナ自治政府の外相をはじめ、60以上の国と地域の代表が演説を行い、停戦を求める声が相次ぎました。
これに対し、イスラエルの国連大使は、停戦はハマスを利することになるとの主張を繰り返したほか、イランの外相に対し、「イランがハマスのテロ予算の90%を支援し、武装させている」と強く非難しました。