「一番はお金返してほしい」 被害者約10万人 脱毛サロン大手・銀座カラー「破産」
脱毛サロン大手の「銀座カラー」が突然、破産し、料金を支払ったのにサービスを受けられない事態になっています。被害者は約10万人。40万円ほどを支払い済みだという27歳の女性は、「お金返して」と強く訴えました。
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18日夜、zeroが話を聞いたのは、脱毛サロン大手「銀座カラー」を利用していたという女性です。
「銀座カラー」利用者(27)
「率直にいうと無責任だなって。許せないなっていうところがあるかなと思います」
「私は全身脱毛の一生通えるコース、それを契約したんですけど、だいたい40万円ちょっとの金額だったと思います。友人からの紹介と、ネットで見たときに結構大手だったのと、勧誘が少ないと書いていたのが決め手だった」
3年前に、約40万円の“通い放題のプラン”を契約したといいますが……。
15日、運営会社から突然、破産手続きの開始と全店舗の閉店が発表され、料金をすべて支払っていてもサービスを利用できない事態になったのです。
銀座カラー運営会社のコメント(15日)
「東京地方裁判所に対して破産手続開始を申し立て、破産手続開始決定が発令されました」
「銀座カラーの全店舗は、同日をもって閉店となります」
“通い放題プラン”を契約 「銀座カラー」利用者(27)
「直接、私たちに知らせるという感じもないし。もうちょっと誠意ある対応をしてくれたらよかったんじゃないか」
誠意ある対応を求めたうえで、こう語りました。
“通い放題プラン”を契約 「銀座カラー」利用者(27)
「本当に一番は、お金返してほしいなって。返金対応と、お客さんだった方たちのフォローはしっかりしていただきたい」
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「今も昔も変わらない『お客様ファースト』」と、ホームページでは“お客様第一”をうたっていた、脱毛サロン大手「銀座カラー」。(※HPは18日現在、見ることはできません)
帝国データバンクによると、東京や神奈川など首都圏を中心に、全国31店舗を展開していました。(※今年8月時点)
“短い施術時間”や、シンプルな料金プランなどを強みに収入を伸ばしていましたが、新型コロナの影響で徐々に業績が悪化。店舗運営が困難になっていたということです。
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先月、「銀座カラー」で契約をしたばかりだという女性は。
先月契約した女性
「大手なので、すぐになくなることはない、安心して大丈夫といわれ契約した。怒りと、信じられない気持ち。どうにかして救済してほしい」
破産管財人によると、現時点で、「銀座カラー」運営会社の負債総額は約58億円。債権者は10万人を超える見込みで、返済の見込みは立っていないということです。
(12月18日放送『news zero』より)