天皇皇后両陛下は9日、明治天皇の皇后、昭憲皇太后が亡くなって110年の節目に、明治神宮を参拝されました。10日には、両陛下の長女、愛子さまが参拝される予定です。

雨が音をたてて降りつけた9日朝、天皇陛下が明治神宮を参拝されました。モーニング姿で傘を差し、シルクハットを手に境内を進むと、本殿に向かって拝礼し、玉串をささげられました。

はじめに天皇陛下が参拝されると、続いて皇后さまも。オフホワイトの参拝用のドレスの皇后さまは、ゆっくりとした足取りで本殿に向かい、拝礼されました。

1920年に創建され、明治天皇とその皇后の昭憲皇太后がまつられている明治神宮。今年は昭憲皇太后が亡くなって110年の節目にあたります。

両陛下につづき、上皇さまと上皇后さまが到着すると、雨で足場がすべりやすくなるなか、お一人ずつ本殿にゆっくりと進み、拝礼されました。

あいにくの天気となった9日の参拝ですが、上皇ご夫妻は5日に皇居をおそろいで訪問されています。ちょうど見頃となっていた桜などを見ながら、皇居内の散策を楽しまれたということです。

9日は午後になると、雨は小降りになりました。秋篠宮さまと紀子さまが並んで参拝し、深く拝礼されました。12日には秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまも参拝される予定です。

そして、10日に初めて明治神宮を参拝されるのが愛子さまです。今月、日本赤十字社に入社し、仕事と公務を両立されることとなった愛子さま。大学卒業にあたり、寄せられた文書の中では…

「公務と仕事の両立には大変な面もあるかもしれませんが、これまで18年間という長い年月を学習院の温かい環境で過ごさせていただいたことに感謝し、その中で得た学びも活かしつつ、多様な活動に携わることができれば有り難く思います」

愛子さまは11日に仙洞御所を訪れ、上皇ご夫妻に大学卒業と就職について報告される予定です。